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無能な働き者は殺すべし?

いまや削除されてしまったが、以前のWikipediaにはこんなことが書かれていた。

軍人は4つに分類される。

有能な怠け者。これは前線指揮官に向いている。
有能な働き者。これは参謀に向いている。
無能な怠け者。これは総司令官または連絡将校に向いている、もしくは下級兵士。
無能な働き者。これは処刑するしかない。

(ハンス・フォン・ゼークト - Wikipedia 2014年1月12日版)


ネットでは良くゼークト将軍の言葉とされているが、実際にはクルト・フォン・ハンマーシュタイン=エクヴォルトがオリジナルであるとか色々言われている。
まあそこに立ち入る気はない。

もちろん上記の言葉には解釈が必要だ。
曰く、

有能な怠け者は上手な怠け方を知っている。自分の代わりに部下を働かせる術に長け、また部隊の資源やリスクを最小限に抑えるアイデアを持っている。

有能な働き者は自ら率先して働き、実行する行動力を持っている。それを確実に成功させる能力も持ち合わせている。

無能な怠け者は自分からは動かないが、言われたことだけをこなし余計な動きをしない。このタイプは数も多いので、作戦を淡々と動かす歯車として優秀である。

無能な働き者は、自ら率先して働く割に失敗する。言われた以上に工夫し成果を挙げようとして、実際には作戦をかき回して台無しにする。

だいたい上記のような説明がなされることが多い。

でもこれ、そのまま受け取っていいんだろうか?
何か違和感がないだろうか?
私が思うに、ここで説明されている「怠け者」「働き者」は、現代人の感覚でいう「怠け者」「働き者」とは相当ズレがある気がする。

普通に受け取ると、「怠け者」とは働かない者のことだ。「働き者」の対比だから特にそう感じ取れる。しかし、ここで説明される「無能な怠け者」像は、「言われた仕事は正確にこなす」ことが前提となっている。これは「働き者」の枠には入らないんだろうか?
一方で「無能な働き者」は「必要以上のことをする者」というひどい扱いだ。これは働き者というよりただの「余計なことしい」とか「目立ちたがり」と言うべきで、そりゃ処刑されても仕方がない。
ならば、「怠け者」を「必要以上のことをしない者」、「働き者」を「必要以上のことをする者」と置き換えれば成立するのだろうか?
駄目だ。今度は「有能な側」がおかしくなる。ここで説明される「有能な怠け者」像は、明らかに部隊を省エネ化するための独自の工夫を求められているし、「有能な働き者」像はそこまでの努力を求められていない。
そうか。わかった。

「怠け者」とは、「労働はするが、それに苦労を感じる者」
「働き者」とは、「労働に苦労を感じない者(喜びを感じる者)」


こう考えればいいのか。
それなら意味は通る。
一時期この言葉を元に「日本人は全員処刑される」と言っていた人もいたけど、この捉え方ならそう多くの日本人が「働き者」に分類されることもないだろう。
まあどちらにせよ、「無能は大人しくしていろ」というのが真理なんだろうけど。



ところでこの記事を書いている間に、元ネタとは全然関係ないパロディを思いついた。

有能な文系。これは政治家に向いている。
有能な理系。これは研究者に向いている。
無能な文系。これは課長または係長に向いている、もしくは平社員。
無能な理系。これは処刑するしかない。


いや、文系が怠け者で理系が働き者とか言う意図は一切ないから勘違いしないでね。ただこう変えればぴったりなんじゃないかって思っただけだから。
……というか、無能な理系になる可能性が十分な私にとっては、全然洒落になっていなかった。
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